恋みくじ
君の恋のサウンドトラック
恋の風景には いくつもの色やかたちがあって
そのどれもが あなただけの大切な景色
そっと胸にしまった願い まだ言葉にならない想い
淡い記憶の断片たちが 静な声となって めぐりゆく
ここは 恋の旅を見守る場所
天使がそっと語りかける ひとときの聖域
誰かの言葉に託された 小さな祈りが
やさしく あなたの心にも 寄り添えますように
誰にも言えなかった想い
時が流れても消えない記憶
胸の奥にそっとしまった言葉たちが
静かに 静かに ささやいてくる
あの日のぬくもり あの朝のまなざし
指先に残った小さな祈り――
それらは今 やわらかな音となって
過ぎ去った季節の風にのり
あなたの心に もう一度 舞い降りる
これは 永遠に続く愛のささやき
想いの彼方へ向かう
そっと耳を澄ませた人だけに聴こえる
旅のはじまり
月の光に照らされて
ひとひらの花びらが 音もなく舞い落ちる
それは 夢の名残か
記憶の中で眠る 優しい言葉か
ふと立ち止まった夜の中
忘れかけていた気持ちが そっと息を吹き返す
どこかに置き忘れた物語が
ゆっくりと 心の森を歩きはじめる
この音は 言葉にならなかった想いの結晶
眠りと目覚めのあいだで あなたの胸にそっと咲く
月下の花のように
あの丘に吹いていた風も 肩越しに見た景色も
今はもう触れられないはずなのに
なぜだか花だけは 色褪せずに咲き続けている
時の流れにそっと身をゆだねながら
心の奥のほうで 忘れたくなかった風景が
ひとひらの花びらとなって舞い戻る
それは かつての約束か
まだ来ぬ「いつか」への序章か
風とともにめぐる 静かな旅路
見えなくなっても失われないものが
この音の中で咲いています